OUR SERVICE

株式会社エービーシー・マート様

製造小売業
フューチャーアーキテクト株式会社
田中 裕之
20年以上の経験と数多くの実績を持ち、流通・小売業への深い専門性を強みとする。
フューチャーアーキテクト株式会社
塩入 圭悟
オープンテクノロジーへの深い理解を強みにビジネスからITインフラまで広く支援する。
株式会社エービーシー・マート
小島 穣 氏
取締役 経営企画室長兼システムEC部長として ビジネスを加速させるIT企画全般を担う。
フューチャーアーキテクト株式会社
加藤 剛
技術統括の立場から主にシステムの企画等で業種横断的に各プロジェクトを支援する。
株式会社エービーシー・マート(以下ABCマート)は、成熟した靴小売市場において年間3,000万足を売上げ、他を圧倒する勢いで成長するリーディングカンパニーでありながら、常に先を見通し新たな挑戦を続ける。直面するビジネス課題の難易度も次第に高くなり、店舗とECの在庫連携が求められるようになったいま、やりたいことに対して最適なテクノロジーを選び、適切なタイミングで提案してくれるIT全般の戦略パートナーに選んだのがフューチャーアーキテクトだ。
両社は2017年にIT全般の戦略パートナーとして提携し、「店舗・ECの連動による顧客利便性の向上」「在庫データの共有によるチャンスロスの極小化」「メーカーとの双方向連携による業務の効率化」を重点ポイントとして、店舗・ECの販売力の底上げと、店頭の品揃えと商品調達力の強化を図っている。
Project Outline

プロジェクト概要

両社が提携した背景
  • ABCマートがいま直面するビジネス課題を解決するには、複数システムを全体視点でとらえて最適化する必要があった。
  • ABCマートのビジネスや業務に深く入り込み、取引先メーカーも巻き込んで最適なシステムをデザインする必要があった。
  • 特定の技術やソリューションにとらわれず、真に中立な立場からABCマート側に立ち、適切なタイミングで最適な提案をしてくれるIT戦略全般のパートナーが必要だった。
これまでのABCマートとフューチャーアーキテクトの関係
  • 2005年 技術アドバイザーとしてABCマートをサポート
  • 2006年 本社基幹(卸/輸入/原価)システムの企画
  • 2010年 店舗業務を支える基幹システム「ABC-Mart Retail System」構築
  • 2014年 「ABC-Mart Retail System」のクラウド化による保守運用コスト削減
  • 2016年 他社が構築したシステムを含め全社のシステムをクラウド化
  • 2017年 IT全般の戦略パートナーとして提携
フローチャート

ABCマートにとって最善の策を最適なタイミングで提案
開発元が異なるシステムや取引先メーカーのシステムも視野に

小島 フューチャーアーキテクトにはもう十数年にわたりABCマートのITをサポートしてもらっています。当社はITの専門家ではないし、本社はコンパクトな規模を維持しているのでITに携わる人材も少数です。はじめはすぐにプロの知見を求められるメリットが目的で、技術アドバイザリーをお願いしました。その後、店舗業務を支える基幹システム「ABC-Mart Retail System(以下ARS)」構築やクラウド化を経て、いまでは社外情報システム部のような存在です。メンバーは田中さんを「IT部長」と呼ぶくらい頼りにしています。

田中 「こんなことはできないでしょうか」「あれもやりたいんですが」と、ABCマートの方々が常に相談を持ち掛けてくださり、日々忙しさは増しています。私も10年以上のお付き合いがあるABCマートのことは熟知しているつもりですが、戦略パートナーとなったことでより支援しやすくなりました。ABCマートは靴小売業界No.1の地位に安座することなく常に先を見越して挑戦し続けていますし、経営層は相当なスピードで物事を判断し意思決定をしています。それに応えられるITとはどのようなものか。全体視点での最適をいつも考え追求しています。

小島 当初から一貫してすごいと感じているのは、常に中立であること。あくまでもABCマートの立場に立ち、ビジネスの目的や今後の成長を考えて、最善の策を最適なタイミングで提案してくれる。こういうことを本当に貫いている存在は唯一無二です。やはりどうしても、自社の売り物がある会社だと他社のものを売るわけにはいかないですし、売上を計上しなければいけない時期も決まっているわけですから、それらを度外視して“100%ABCマートのために”というのはなかなか難しいでしょう。でも、フューチャーアーキテクトは最適でないならフューチャーグループのソリューションですら提案から外す。徹底していますね。

加藤 私たちの仕事はあくまで、お客様の課題を解決しビジネスを成長に導いていくことです。お客様が本当に必要としていることを提案するのはもちろん、お客様にとってベストなタイミングを見極めるのは当然のこと。私たちはARSのクラウド化を提案しましたが、最新だからといち早く勧めたわけではありません。実際に提案したタイミングは、さらなる店舗の拡大やECの伸び、新たなサービス展開など、ABCマートのこれからをよく考え、リソースの調達や増減が容易で変化に強いシステムにすることが必須だと判断した時でした。

田中 お客様のニーズに即したものを最も妥当な時に提示できなくては役に立っているとは言えないし、有り難くはないでしょう。私たちの役割は、現場が必要としていることをきちんと踏まえたうえで、お客様がやりたいことを汲み取り、解を考え、テクノロジーを選ぶこと。ABCマートが直面するビジネス課題のレベルは高くなる一方なので、部分にとらわれていては解が出ないし、お客様のニーズに応えられません。自分たちが手掛けたシステムだけでなく、他社が作ったシステムや、取引先であるメーカーのシステムまで含めて全体視点で捉えてこそ本質を追求できます。全体をどのような軸で変えるとどういったビジネスメリットがあり、現場はどう良くなるのかを常に考えています。

小島 フューチャーアーキテクトは、ABCマートの基本思想をよく理解したうえで、ビジネスや業務に入り込み、IT全体をデザインしてくれます。それに、良い仕組みをつくるだけでなく全社員がちゃんと使えるようになるまでサポートしてくれる。当社には「システムは人間の力を最大化するためのもの」という思想があり、すべて自動化することはあえてしていません。靴の販売は、何が売れるかを自ら考えることに喜びがありますし、それが人を成長させることでもあるからです。優れた仕組みは用意するけれども、判断するのはあくまで人。だから、使いこなして効果を出せるように店舗を支援する必要があります。

塩入 「良い仕組みができました」だけでは効果に直結しないと考えます。良い仕組みを全員が使いこなし、全体の成果があがってこそ。そのために、システム構築前に小島さんや現場の社員の方々と何度も議論しますし、稼働後は店舗ごとに細やかなサポートをします。稼働状況や結果数値はすべてデジタルで把握できるので、他と比べて効果が出ていない店舗は個別にフォローして全体として最大の成果をあげるよう努めています。

田中 提案してつくるからには、きちんと効果を出すまで責任を持ちます。店舗でやりたいことを実装しているのですから、現場をルーティーンワークから解放しより付加価値が高い業務に時間を割けるようにしてはじめて、使う側も作った側も満足できる。使い込んでくれていれば、この先ボトルネックになりそうな未来の課題も早期に発見して対処できます。

スマートフォン登場で劇的に変わるEC
店舗とECが融合するビジネスモデルへ

小島 靴の市場はというと、ここ10年はほぼ横ばいです。ただ、顧客ニーズの多様化は進む一方で、販売チャネルも店舗だけでなくECへと拡大しています。とくに、ここ数年で幅広い世代がひとり1台スマートフォンを所有するようになったことは、ECに劇的な変化をもたらしています。昔はチャンスロスをなくすために在庫がなければ近隣の店舗まで走って取りに行っていましたが、いまはいろいろなチャネルから購入できるのがあたりまえの時代。業務はますます煩雑になり複雑化していくなか、在庫と物流をシステムで効率よく管理して、売りたい場所に、売りたいときに、在庫をどう配置するかが重要です。

田中 そのためには、ARSだけでなく全社のシステムの方向性をどうするかを考えていかなければなりません。一つのシステムに閉じていては解が出ないのはもちろんですが、これからは自社に閉じていても解が出ないですよね。取引先まで巻き込んで、同じ目的・目標をもってみんなで成功にむけて挑戦していく姿勢が大事だと思います。それをIT面から強力に支援するパートナーとして指名してくださったということは、“一般的なIT屋さん”とは一線を画す存在として期待してくださっているということ。求められることも責任も大きくなりますが、良い意味で適度にプレッシャーを感じつつ尽力したいと思っています。